本番前

須田雅美

2009/7/24

中日を過ぎ、後半に入りました。実は千秋楽の日にあるスタジオのパーティに生徒さんとアマチュア演技発表、そしてプロの部でも2曲踊ることになっているので、その練習をしなくてはなりません。火曜日からは楽屋入りは本番の2時間前になったので、4時半に劇場に到着できるように上野のスタジオで練習をしてから出掛けます。一旦練習で体が温まると眠くなっちゃうので、池袋までのほんの15分ぐらいの間、電車に揺られてうとうとしています。

劇場に到着すると、もうすでに舞台で抜き稽古をしている人がいたり、発声練習や柔軟体操をしている人がいたりします。ヘアメーク&衣裳部屋でもすでに準備が始まっています。本番が19時〜21時で夕飯を逃しちゃうから、先に腹ごしらえをする人もいますね。

ダメ出しでは自分達の部分だけじゃなく、他の出演者に対する「ダメ」も聞いていて、気になる言葉をメモっています。時々、私が疑問に思っていることをあたかも井田さんが読み取って解説して下さるようなご指導があったりするので、驚きます。例えば、ダンスって音楽があるし、音楽は指揮者やドラマーとかベーシストがテンポを決めて、他の楽器やダンスはそれに合わせればいいんだけど、お芝居は誰かがテンポを決めるのかなぁ?なんて思っていたら、「そこは田中(役の名前)がテンポリーダーだからね!」と、なんとタイムリーにも井田さんからのご指導が、若い男の子に飛ばされたんです。なるほど、シーンによって、出演者の誰かがそこの指揮者になるんですね。これは出演者全員が脚本の内容を同じように理解して、各々の役柄のキャラクーも良く把握して演じなくてはできないかも。お稽古で作り上げたお芝居も、本番だとお客様の反応で演技を左右されてしまいやすいみたい。間が伸びたりテンポがゆっくりになりすぎるとお客様が先を予測しちゃうから、その隙を与えないように緊張感とスピード感をもって演じる事、だけど、お客様の反応によって演技の大きさを調節する事という2点に留意して、お芝居をしなくてはならないようです。

ダメ出しが終わって楽屋に行く前に、私達は音楽と照明をつけてダンス部分のリハーサルをさせて頂きます。だから準備には出遅れだけど、メークもヘアも私は自分でやるから順番待ちする必要なく、チャッチャと終了。今回は3人で一部屋使わせて頂いています。この部屋にはユニットバスが付いているので、途中で髪型を変える時にも便利!!

役者さんって、早くからお衣裳着てるのよね。役に入り込むためかな?でも見てると焦るぅ(**;)ダンスのドレスは着ちゃうとトイレに行くのが面倒になるから、私はなるべくギリギリに着たいのよね。着替える前に足裏マッサージなんかしたりして。

私はみんなよりダークなファンデーションを使っているので、大鶴義丹さんに「ヴェネズエラ人みたいだ。スペイン語話す?」とからかわれました。体がデッカくてとっても気さくで、ムードメーカー的な存在です。
小道具の封筒をポケットにいれるのを忘れちゃダメですよ!!(一度忘れちゃったんです。)

芝居「SHURABA」に関する詳しい内容は、
劇団たいしゅう小説家http://www.h4.dion.ne.jp/~tai-setu/をご覧下さい。