よっちゃんのぶっちゃけた話
File 28
“ まゆ毛の話”
2004/2/16
僕が高校生の時、姉が捨てられていた子犬を拾ってきました。(と言っても当時僕は留学中で家には
いなかったのですが。) 誰か貰い手を探すつもりだったらしいのですが、情が移ってしまい結局我が
家で飼うことになったんです。名前は’太郎’、その約半年後、僕が帰国した時には、狭い我が家の中で
飼うにはふさわしくない大きさに成長していました。毛は白で、雑種ですが整った顔つきで、また何種類
ものおもちゃの中から、’ボール’と言えばボールを、’ブタさん’と言えばブタのぬいぐるみを持って
くるほど賢い犬でした。さて、僕には’どうしょもない兄貴’がいまして、ある日その兄貴がマジックで
太郎のおでこに三日月を逆さにしたような’まゆ毛’を書いたんです。(どうしょもないでしょ!!!)
するとどうでしょう、あんなに賢そうだった太郎が、’超まぬけなすっとぼけおやじ’みたいになって
しまったんです。家の人は兄貴に向かって「やめなよ〜!」と言いながらも笑いが止まりませんでした。
太郎の「なんでみんなそんなに笑ってるんだ???」と言いたげなきょとんとした表情がこれまた可笑し
くて。数日後、やっとそのまゆ毛が消えたとおもったら今度はきりりとした直線的なまゆ毛が書かれて
しまいました。(言うまでもなく犯人は’奴’です) すると今度は、’熱血サラリーマン太郎’の
登場です。その後しばらく太郎の百面相は続きました。’かもめまゆ毛でメキシコのおじさん’、’
公家まゆでバカ殿’、’山型まゆ毛でビートたけし’、’極太まゆ毛でHiromi 郷’などなど。なにしろ
真っ白な犬だったので、まゆ毛がよく栄えるというかなんというか、、、。
でもまゆ毛ひとつでこんなにも人(というか犬だけど)の表情が変わって見えるのってすごくないで
すか?思うに、人に置き換えてみたとき、自分で顔の一部分を変えようと思った場合、変えられるのは
まゆ毛と髪型ぐらいですよね。もちろん女性なら(一部の男性も)メイクによっていろいろ変えられる
のかもしれませんが、その場合でもまゆ毛の形や濃さは重要なポイントのはずです。僕自身、ダンスの
コンペやデモの時はメイクをしますが、男性の場合はファンデーションとまゆ毛、アイラインぐらいな
ので、やはりまゆ毛はとても重要なポイントなのです。僕はこれまでに多くの学連の選手を教えてきま
した。女の子は大学生にもなればさすがに自分でまゆを整えたり多少のお化粧もしてる子がほとんどで
すが、男どもはそうではありません。そこで僕は、コンペ前になるとよく彼らのまゆをカットしたり剃
ったりしています。同時に髪もセットしたり。(これを読んでるなかにも「あっ、俺のことだ」と思っ
てる人間も少なくないはず。) 最初はみんな照れくさそうにしてますが、鏡に映った’ちょっと小奇麗
になった自分’を見て、嫌そうにしてる子はいません。もちろんまゆや髪型を整えることによってダンス
が上手くなったり、大きく成績が上がったりはしませんが、’少しでも自分をよく見せよう’という意識
はダンス上達のためにはとても有効です。ダンスに限らず、例えば、面接の試験、大事な商談、意中の人
とのデートなど、’ここ一番’という時、まゆの手入れと調髪をお勧めします。相手に好印象をもっても
らうためには必要不可欠です。それに自分の気持ちも変わりますから。もしやり方が分からないという人
は、相談にのりますよ。
さて愛犬太郎ですが、十五年という長い犬生をまっとうし昨年の秋に天国にいきました。父がペットシ
ョップをやっている我が家にはいつも動物が絶えませんでしたが、彼ほど家族の一員となったのは他にな
いということは、兄貴も含め家族の誰もが思ってることです。今でも僕のケータイの待ち受けにはいつも
太郎がいます。
YOSHIAKI