よっちゃんのぶっちゃけた話
File 20
“時間を忘れる時間”
2002/1/28
私、以前からいつも疑問に思っていることがあるのですが、皆さんは普段の生活の中で、
’時間’というものをどれくらい意識なされていますか?漠然と時間といっても色々ありますが、
例えば、’今何時’とか、’さっきからどれくらい時間が経った’とか、’これをするのにどれくらい
時間がかかるか’とか、’毎日、何時ぐらいに日が沈むのか’、など色々な意味での’時間’ を
自分以外の人はどれくらい意識してるのかな〜と疑問に思うんですよね。というのも、自分で
思うに私は時間というものに対してとても正確というか、極端な話、自分自身が時計みたいだなっ
て感じることがあるんです。いつからそうなったのか、きっと子供の頃からだと思うんですけど、
「これをするにはこれくらい時間がかかる」とか、「さっきからどのくらい時間が経った」とかを、
いつも考えてしまう癖があって、そのおかげで、誰かに、「今何時?」と聞かれると、時計が
なくても+−5分位の誤差で時刻が当てられるほどなんです。自慢になりませんが、、、
人と待ち合わせた時なんかは、待たされるのはけっこう我慢できるのですが、待たせるのは
耐え難いほどのストレスを感じます。何だろう、時間配分にミスをした自分に対してというか。
高校生のときオーストラリアに一年間留学した時なんかは大変でした。外国人の時間の感覚
は日本人のそれとはかなり違っていて、例えば友達なんかが、「すぐ行くから!」なんていっても、
実際現れるのは二時間後とかいうのは当たり前で、最初の頃は自分の予定を立てるのもまま
ならなくて、よくイライラしたものでした。もちろんそれに慣れたというか、これがオーストラリア
の文化なのだと思えるようになってからはイライラも無くなりましたけど。今思えば、その後の
留学生活は時間に縛られていなかったと言えるかも知れません。
ところで今私は二週に一度、銀座の歯医者さんに通院してまして、午前の練習のことを考えて
毎回予約は朝一の9時に入れています。(私にとってはとても早起きの日です。)治療は
たいていまるまる1時間かかるのですが、ある時、30分程で終わった日がありまして、いつもの
私なら、「今からなら10時には教室に着けるな。」と思うところなんですが、駅に向かう道の
途中にあるスターバックスコーヒーを通りかかった時に、ふと、「ちょっと早いからコーヒーでも
飲んでいくか。」なんて考えまして、ふらっと入ってみたんです。カウンターでコーヒーを受け取って
席に向かいながら、時計を見ようと上げかけた左腕を途中で下ろし、こう決めたんです。「コーヒー
飲み終わるまで時間のことは忘れよう!」 と。せいぜい10〜15分位だったと思いますが、
その間、いつも通っている道や、そこを行く人々をウィンドウ越しに観察していると、「こんな店
あったんだ〜。」とか、「おじさんたちって、けっこう薄着じゃん。」とか、「若いのにいい車乗ってる
な〜。」みたいに、まあどうでもいいような事だけど、普段気がつかないような発見がありました。
そして何よりも、「練習前に朝9時から歯医者だなんて忙しなくて面倒だな〜。」、といつもなら
思うところが、一杯のコーヒーを飲む間、’時間’を忘れることで、なんだかとてもゆったりとした
気分になれたことは、私にとってはとても新鮮な気持ちの変化だったのです。
人は誰でもその人の癖というか、’〜しがち’みたいな傾向ってありますよね。もっと分かりやすく
言えば、’習慣’でもいいです。そしてその習慣からなかなか抜け出せないのは、そうであることが、
その人にとって都合が良かったり、居心地が良いからなんですよね。な〜んて、自分の言葉の
ように言ってしまいましたが、実はこれ、ロンドンでトーナというそれはもう恐ろしい、例えるなら
和田あき子みたいな先生に言われたことがあるんです。レッスン中に、「どうしてもこうなりがち
なんだけど?」、と私が聞くと、「それはあなたの習慣になってしまってるのよ。それを止められない
のは、そのほうがあなたにとって楽だからでしょ。でも打ち崩しなさい!!」、ときっぱり。実際
もっと迫力もあって、、、。[ It's your habit . You keep your habit because you feel comfortable
with it , but you have to break it ! ]
もちろん、’習慣’というものは必ずしもその人の悪い部分とは限りません。私の時間に対する
習慣も、普段はそのおかげで計画的に行動できるし、人を待たせることもしないし、どちらか
というと良い面であることが多いのです。ただ私が言いたいのは、時々ふと立ち止まり、いつもの
自分とは違う視点で物事を見つめることで、新しい発見があったり、何かをより深く理解できたり、
いつもと違う気持ちになれるかも知れないということです。立ち止まるきっかけは、人それぞれ
色々だと思いますが、例えばダンスを例にとれば、レッスンを受けることが視点を変える(変えてもらう)
チャンスと考えれば、吸収するものも増えるかもしれません。
私の生徒さんで、明らかに上達してきているのに、私が何か言う前にいつも必ず、「あーまたできない。」
「もーダメね〜。」、と自分から言う方がいます。きっとそう言っているほうが楽なのかも知れません。
でも勇気をもって、「今日は自分を否定しない!」、と、いつもと違う気持ちでレッスンを受けてもらえたら
自分の上達をもっと感じてもらえるのではといつも思うんですよね。なかなか面と向かってそうは
言えないですけど、、。
そういえば、今回は記念すべき第20話でしたね。私のメッセージ届いたでしょうか?実はここ横浜教室
の一階にもスターバックス入ってるんです。なんだかコーヒー飲みたくなっちゃったな。甘党の私が
いつも頼むのは、’キャラメルマキアート’です。それでは。
YOSHIAKI