London Report
NO.36


“UKチャンピオンシップス2000の報告@”


2000/1/22



皆様こんにちは

 終わってしまいました、今年のUKチャンピオンシップスも。 そして私達は・・・今回はベスト24どまりで、準決勝には進め ませんでした。無念じゃー!今回もチャンスはあったし、良く踊 れたのですが・・・及びませんでした。ものすごーく悔しいので、 絶対もっと上手くなってやる〜〜!と決意を新たにしました。

 今年のUK戦はいつもの年よりテンションが低かったように思えました。 なぜでしょう?私達は本戦のプロモダンとアマラテンの準決勝から 観戦したのですが、いつもなら観客の声援でアナウンスが聞こえなかったり、 拍手や手拍子と床を足で踏み鳴らす音で、まるで地震が起きたのかと思うほど 会場が揺れるのに・・・私達の予測ではプロモダンにおいて大きな勢力である イタリア勢(ファイナルに3組、ルカを入れると本当は4組!)も、勢力が 拡大するにつれ内部での勢力争いになって来ているので、応援も分散してしまった・・・ ということではないかと思います。実際、私達のすぐ後ろに座っていた女の子達は、 ある2組のカップルの名前しか叫んでいませんでした。そしてもう1つの理由は、 英国人の観客が少なく、例えばアンドリューやクリストファーを応援する人があまり いなかったからだと思います。アマチュアラテンはマイケル・ウェンティンクが プロになってしまい、いつも成績を分け合っていたマシュー&ニコル・カトラーが 絶対に優勝する・・・と会場に来ている誰もが分っているといっても過言ではなく、 しかもイングリッシュ(この場合スコットランドやアイルランドを含まないイング ランド人のこと)以外の人からチョー不人気なカップルであるということも手伝って、 観客が盛り下がるのも解る気がします。

 プロモダンでは先程も触れたようにイタリア人ががんばっていて、それによりここ 数年でモダン種目のドレスはもちろん、音の表現、それにともなったテクニックや ステップなど、全てにおいて大きな変化をもたらしました。数年前、イタリアの 上層部が「イギリス人のジャッジの仕方は不公平である」として、ブラックプール などの英国の大会にイタリアから選手を出場させなかった事があったのですが、 それが解禁になってからというもの、毎年のようにスゴイダンサーが現れます。 今年のプロモダンの目玉はウィリアム・ピノ&アレッサンドラ・ブッチャレリ組 でした。彼らはアマチュアのチャンピオンとして日本に来たこともあります。 とても小柄な選手なので、同じく小柄な私達カップルにとって励みになるの ですが、横から見るとやっぱり身体は「マグロ体型」で厚みがあるので、やっぱり 女性をお腹の部分で転がすので、丸いほうが都合がいいんだろうなぁ・・・と思います。 ちなみに我らが北條章宏先生の体型もマグロちゃんで、ボディーがぐいぐい進んでくるので、 自分がステップを知らなくても踊れちゃうんですよ。気持ちいいんです。 話はそれちゃいましたが、北條先生が随分昔から踊りに惚れ込んで友達づきあいして いたダンサーが今回で競技を引退しました。アンドリュー・シンキンソンです。 思えば私達が初めて英国留学した時に色んなお世話をしてくれたのがアンドリュー だったんです。「クローズドブリティッシュというコンペがあって、ドニー達も デモをやるから連れってってやると言ってブラックプールまで連れて行ってくれたり、 「UKのエントリーを俺がやっとくから出場するように」と世話をやいて くれたり、「パーティーをやるからおいで」とおうちに呼んでくれたり・・・ だからという訳ではなく、私達はアンドリューのダンスが大好きでした。 彼は引退してアメリカに渡るそうです。その方がビジネスをしやすい・・・ 要するに「稼げる」からですって。この頃良く耳にするのはロンドンではいくら 素晴らしい過去の成績を持っていても、生徒が来るのはこういった大きな 競技会の前だけで、あとは閑散としているんだそうです。 昔は日本のダンサー達も1年とか長期で留学するのが当たり前だったそうです。 時代ですね。

 話はコンペに戻って、ネギちゃんに言わせると(私達よりモダンをやっているので 見る目を信頼できます)今回はルカを始め、ファイナルの選手の踊りはイマイチ だったそうです。「唯一良かったのがアウグストぐらいだな」だそうです。 私達もそう思いました。イタリアのファビオ・セルミ&シモーナ・ファンチェーロ組 がファイナルに残らなかったのは可愛そうだとも言ってました。 女性にとって気になるドレスの流行は、引き続き裾に羽飾りをつけないシフォンなど 透ける素材のシンプルなものが多かったようです。やはりここでも革新的なのは イタリアのドレスメーカーで、ライン的にはボレロを上からふわっとかぶって お腹の辺りはシースルーでラテンチックにし、ヒップまでを包んでその下をフレアー で広げるものと、目を引いたのはフレアーパンツの上にオーバースカートをかけて 遊ばせるというデザインのものでした。でもこのデザインはちょっとアラビアン ナイトみたいで賛否両論でしょう。

 アマチュアラテンは2位になったベルギーのスラヴィック&ジョアンナの運動能力 の高さとクールな雰囲気に観客は沸いていました。が、私個人的には今回初めて ファイナルにノーシードで残ったイタリアのリッカルド&ジョアンヌにも、去年の ロンドンインターの頃から目をつけていたカップルだけに大拍手でした。 たしかこの女のコは数年前のブラックプールで実のお兄さんと組んでユース (21歳以下)でファイナルまで残ったオーストラリア人・・・ ヨーロッパや英語圏の若者は良い相手や環境があるとすぐにそちらの国に移 り住みます。このフットワークの軽さと頭の柔軟性が素晴らしいダンサーを作るんだ なぁとしみじみ思います。言葉の障害もあって、あまり日本人にはそういうダンサー は居ませんでしたが、今回、日本人の留学生で外国人のリーダーさんと競技会に デビューしたコがいました。彼女は原口由規子さん。東京外国語大学出身 (北條ダンススクールの斉藤・藤山組の後輩で新海・斉藤組の先輩)で、 最初は語学留学を理由にしてロンドンに来たのですが、学連で始めたダンスも もちろん本場で学ぼうと個人でレッスンを受けたりしているうちに、 やはり競技をやりたくなって相手を探していたのです。他にも同じような夢を 持ってこちらでがんばっている男のコもいます。もしかしてこれからもこういう カップルが増えてくるかもしれませんね。

 長くなってしまうので本戦2日目、プロラテンとアマモダンはまた次回のお楽しみo(^-^)o                   
                              

AKIRA&MASAMI



ライジングモダンの優勝者 石原・渋谷組



アマチュアセミファイナルの風景