ウィンナーワルツレッスン in Wien


宮内 敦子


 今まで、懸賞というものに数えきれないくらい応募してきました。「あたりますように・・・」と ポストや応募箱に何回黙祷をささげてきたことでしょう・・・。それが今年どういうわけか、スーパージ ャパンカップ2000で「ウィーン旅行ご招待」があたってしまいました。毎年毎年応募し、決勝戦 以上に抽選の時間を楽しみにしていたのですが、今年に限り応募箱に入れたことをすっかり忘れて、 マーカス組にサインをもらうのに夢中になっていました。無欲(??)の勝利としかいい様がありません でした。ダンスを通じていただいたチャンスなので、観光だけではもったいないと思い、ウィーンで ウィンナーワルツのレッスンを受けてきましたので、そのときのことを少しお話しさせていただきたい と思います。

 ガイドブックで「エルマイヤー・ダンススクール」というところで観光客向けのレッスンもやって いる(しかも日本人教師が!!)というのを見て「これしかない」と思い、HPで料金や予約の仕方など を調べてから日本を経ちました。レッスン希望日の3日前までに予約するということなのですが、幸 い日程的にゆとりが合ったことと、FAXや電話で予約する自信がなかったので、場所の確認も兼ねて到 着した次の日に、市内観光の途中で寄りました。エルマイヤー・ダンススクールは、映画「第3の男」 で、O.ウェルズが住んでいたアパートのちょっと先を右に曲がったところにあります。ウィーンの 街の建物は、映画の中に出てくるのとあまり変わっていないようなので、ウィーンに行かれる方は旅 行の前後にこの映画を見ることをお勧めします。(ザルツブルグへ行かれる方はサウンド・オブ・ミュ ージックを・・!)日本人の先生が一人しかいないせいか、空いている時間はあまりありませんでしたが、 なんとかレッスンを取ることができました。料金は50分550シリング(7月上旬で約4400円) でした。「モダンのレッスンを受けに来ました!」たという服装に、ダンスシューズを持ってちょっと 早目に着きました。私達のレッスンの前に外国人のカップルがレッスンを受けていたので、シューズ を履いてストレッチの真似事をして待っていました。先生は鈴木多美子先生という女の先生で、とて もにこやかに迎えて下さいました。最初にウィンナーワルツはたった6歩のステップさえ覚えれば誰 でもすぐ楽しめる種目であるということと、畳半畳の広さで踊る舞踏会用と競技会用のステップがあ るということを説明してくれました。まったくのウィンナワルツビギナーである私達は、まず舞踏会 用から始めました。基本ステップという、いわゆるワルツのスクエアのステップからはじめ、少し慣 れたら90°回転のステップを習いました。この2つができると方向転換ができるわけです。その後 180°回転というのも習い、フロアを1周しました。ゆっくりした曲から組んで踊ったのですが、 想像以上に足元が忙しいというのが第1印象でした。自分のステップで精一杯の私達にはホールドもな にもなく、引きずり引きずられて回っていたような気がします。回りながら、頭の中でイメージを膨ら ませるのですが、足がついていかず何度も足を踏んだり踏まれたり、蹴とばしたりでした。「運動会の 大玉転がしで玉を転がすような感じで・・・」とか「相手にドアを開けてあげるような感じで足を引いて・・・」 などわかり易い例えの説明を聞きながら、ゆっくりやるとできるけど〜の繰り返しでした。最後に 「美しき青きドナウ」の舞踏会の速さバージョンにのって(!?)踊り、無事にレッスンを終了し、修了証を いただきました。あっという間の1時間でした。

 私自身の社交ダンス歴は、1年少々、当然ウィンナーワルツを習ったことはありません。競技会の後半 になると、ディズニーランドでも流れていそうな聞き慣れた曲に合わせてクルクルクルと優雅に回ってい るというのがレッスンを受ける前のウィンナーワルツに対しての私の印象でした。しかし、実際にやって みるとなんて忙しいこと!!!優雅に見えていたウィンナーワルツがこうならばクイックステップはどうなっ てしまうのだろうとまで思ってしまいました。先生がおっしゃるには舞踏会のときには、「前進する人が リードをする」ということなので、社交ダンスの中で唯一つ、女性の積極的なフォローのある種目である ことを始めて知りました。そして、ブルースを習った時にやった「足を寄せたらすぐに踏みかえる」とい うことがとても大切なことだというのがよくわかりました。

 大晦日の皇帝舞踏会を皮切りに、2月頃まで大小約300もの舞踏会が催されるウィーンでは、その時 期になるとたくさんの日本人が舞踏会目当てで来るそうです。本場仕込みのワルツを習って舞踏会に参加 する人や、ダンススクールでツアーを組んでくる人達もいるそうです。ダンスパートナーをアレンジする というシステムもあるそうです。ウィーンの街は店が早く閉まってしまうことと、街の中に馬の糞が落ち ていることを除けば、ホテルのシャワーの水も豊富だし、1回切符を買えば街中のバス・地下鉄・路面電 車等ほとんど乗り放題だし、両替するところはたくさんあるし、街の人も親切だし・・と、旅行しやすい 街でした。また、行く機会があれば、そのときはダンスとドイツ語をもっと上達させてから行きたいと思 いました。(もちろん冬に!)



「エルマイヤー・ダンススクール」の入り口



修了証をいただいて鈴木 多美子先生と記念撮影