シンガポール大会 その1
奥野 亮子
はじめまして。
6月末に北條章宏先生に連れて行っていただいたシンガポールでの競技会について、私達が感じたことを
レポートさせていただきます。
シンガポールでの競技会は実は私達にとって2度目のものでした。前回は、4月に行われたIDSF Internati
onal Open Standard in Singaporeというアマチュアだけの競技会でしたが、今回はプロの競技会と一緒でし
た。同じシンガポールでの競技会とはいえ、オーガナイザーが違ったので、会場・選手層・試合形式・雰囲
気等様々な点で異なっていて、とても驚きました。
具体的に挙げますと、まず印象深かったのは、普通の体育館でなく高級中華料理店のステージが会場とい
うことでした。普段私達が競技するところといえば、体育館(4月のシンガポールでの競技会も体育館でした
)がほとんどです。高級レストランで、しかもフロアの周りに食事をしながら観戦しているお客様の前で躍
るということは、初めての経験でした。でも、お客様が食べている料理の匂いが会場中(レストラン中)
いっぱいになって、その匂いが躍っている私達の鼻について、少し気持ち悪くなってしまいましたので、
踊りづらかったというのが正直な感想です。また、普段私達が経験している競技会の会場に張り詰めている
雰囲気とは違って、和気藹々という感じで競技をするという雰囲気ではありませんでした。もちろん拍手を
くださるお客様がたくさんいらしたので、その応援はとっても嬉しかったのですが、私としては、競技をす
る上ではやはり多少なりの緊張感が会場内にあったらよかったなと思いました。
次に、アジアのプロの踊りを見るという貴重な経験をすることができました。大変優雅で、きれいだった
と思いました。ですが、例えば4月のIDSFオープンに出場していたアマチュアトップ(特にヨーロッパの選手
)と比較してみると、スピード・パワー共に劣っていて、アジアのレベルの低さを感じました。私達もアジ
アの選手には勝つことができましたが、オーストラリアから参加していた選手に敗れてしまい、2位と言う
結果になりました。そのような中でも、一緒に行って優勝された先生方の踊りは素晴らしかったです。
特に明先生と雅美先生の踊りは、競技会の後で行われたデモンストレーションより見ていたお客様がわいて
いました。他国の選手とはスピードやカウントの取り方が全く違いましたし、何より見ている人に対する
アピールから余裕が伺え、さすが世界で活躍されている選手だなと思いました。アジアの中でも日本は、
1歩先を進んでいることを実感しました。
また、普段の競技会ではめったに経験することのないチームマッチがありました。今回は私達もチームの
一員として参加したのですが、これがとても楽しかったです。ラテン・モダン(プロ・アマ1カップルずつ)
の計4組が1チームとなり、1種目ずつ躍ります。出場したチームは4チームで、日本・シンガポール・台湾・
韓国から参加していました。私達は「日本」「一番」というハチマキを撒いたり、日本の旗を観客に渡して
応援してもらったりと、チームマッチならではの演出(ここまで演出していたのは、日本チームだけでした
が・・・)をしてとても盛り上がりました。もしかしたら、チームマッチならではの連帯感を感じられた選手
である、私達の方が、観客よりも盛り上がっていたのかもしれません。本当に楽しかったです。このような
競技会は、機会があれば是非また経験したいと思っています。
また、この競技会ではプロ競技会とチームマッチの入賞者に賞金が出ました。私達はチームマッチで優勝
しましたので、S$1000をいただくことができました。その賞金でEast Coastのシーフードレストランに行
き、おいしいシーフードをお腹いっぱい食べました。お酒につけられて酔っ払ったえびをワサビ醤油につけ
て食べるお料理や、ブラックペッパーがたくさんまぶしてあって少し辛口のカニなど、シンガポールならで
はのシーフードを食べました。競技会が終ってお腹がすいていましたし、何より、自分達ががんばって獲得
できた賞金で食べられたということが、余計お料理をおいしく感じさせたのではないかと思います。オーガ
ナイザーが変われば、競技会のすべてが変わるといいますが、今回のような競技会を経験できて本当によか
ったと思っています。普段参加している競技会とは違った会場、雰囲気、選手、観客の中で踊ることによっ
て、自分が様々な感情や印象を持ちました。アジアのプロの踊りを見て、世界のトップからは劣るものの、
私達に足りないものを見て取ることができました。また、いつもより観客の目が近くにある「舞台」に近い
フロアで踊ったという経験は、より「見られている」という意識を持たされました。それらが踊りに影響し
てくるかどうかはわかりませんが、今回の経験は自分にとってプラスだったと思っています。
最後になってしまいましたが、シンガポールに連れて行ってくださった北條章宏先生、ならびに、同行
された先生方、大変お世話になりました。
社長、また今度機会があったら、声をかけてください。
市内観光で昼食の飲茶をみんなで食べているところです。本文にも書きましたが、このレストランで前日試合を行いました。
(一番左から反時計周りに、北條 章宏先生、笹谷 毅先生、小沢 真喜子さん、小沢 和重さん、北條 明先生、笹谷 久美先生、
奥野、大久保)
ビールを飲むリーダーの大久保(中央)と私、奥野(右端)です。左端は佐藤 直美先生。