FOR SALE−売家ー

須田雅美

2009/7/14

「FOR SALE―売家―」

ボンゾが居なくて寂しくて仕方が無いドニー先生は、何度も枕を濡らしているようです。いろんな話をかなり大げさに話すドニー先生ですが、これは本当だと思います。いつもライオンのように吠えていますが、実は非常に繊細な性格で、とても涙もろいので…。海外逃亡させてはいるものの、裁判での勝ち目があまり無いのでしょう。敗訴する=死刑。だとすればボンゾはここには戻れない…。彼がこの家を売る気になったのは、ボンゾと一緒に住めないのなら、この家は必要ない!とまで飛躍しちゃったからみたい。 私達の記憶では、この家はボンゾのために買ったわけではなかったハズですが…?確かにこの家は大きくて庭も広いから、ボンゾ様の遊び場として最適でしたからね。あ、ボンゾが庭であそんでたのは子犬の頃かな。成長してからは、ボンゾにドニー先生が遊んでもらってました。

この家を売って、どうすんの?って聞くと、「ステイツに行くよ。カリフォルニアにね。ハイディの出身地だし、仕事も多いからね。」だって。へぇ〜!仕事なんて言葉彼から初めて聞いたよ(=_=)仕事嫌いなのに!ハイディのことを思っての行動かな?あ、ちなみに「ステイツ」って「the United States of America」の「States」のことね。実際、私達の滞在中にも、インド系の家族が見学に来ました。売る気持ちは今のところ50/50だ… とは言ってるけど、ドニー先生がそう言う時には80〜90%その気だ。

残念だな…寂しいです。ダンスの青春時代を過ごしたこの家がなくなるなんて。いろんなことがあったなぁ。 最初は子供が欲しいんだと言いながら当時一緒に住んでたベロニカ(マイケル・ウェンティンクのアマチュア時代のパートナー)と引っ越してきて、私達が定期的に間借りするようになったのがこのOAK LODGEの歴史の始まり。それからはゲイナーが当時の彼氏のフリンに振られてしばらく滞在したり、その間に今は夫となったミルコ ・サッカーニがゲイナーに電話で猛烈アプローチをかけてきたのをみんなで聞き耳たてたり…そのうちにニコルとドニーがくっついて、ドニーとゲイナーが引退して復活してまた引退して、ゲイナーはドニーとカップル解消して香港に行っちゃった。ボンゾが来て、ニコルが去ってハイディが来て結婚して…断片的にだけど、この家の歴史を見てきました。弟子と店子がバーンズ氏に感謝する会として「バーンズナイト」ってパーティーも開催してましたね。

ネギちゃんとおきょうちゃんとも、お互いに刺激を与え合いながら楽しく過ごしたこのフラット…もしかして今回でお別れかもしれない。そんなセンチメンタルな気分一杯の滞在最終日、4人で鍋パーティーをしました。