ブラックプール&インターについて

北條明&須田雅美

はふぅ~ 皆様こんにちは

前回のレポートから間隔がスゴクあいてしまってすみません。久しぶりに書く時間ができました。

もうブラックプールの結果なんてみなさんご存知ですよね・・・すいません。私達も今年は自分達の出場したプロラテン本戦の日しか会場のウィンターガーデンに行っていないのでレポーターとしては失格です。トピックスとしては、マイケル・ウェンティンクが膝の故障の為欠場した事、アメリカのビル・スパークスもパートナーの背中の故障で欠場しました。でもそれに変わるように(3種目ですが)新しく決勝に入ったのは今年の一月のUKまでアマチュアのチャンピオンだったマシュー&ニコル・カトラーでした。このマシュー君は私達が初めて渡英した頃はまだジュニアだったのに、いつのまにか身長も成績もぐんぐん伸びて今や未来のプロラテンチャンピオン候補です。スゴイですねぇ・・・スゴイと言えば、スゴイ悲しかった事もあったのです。それはあのゲイナー先生が新しいイタリア人のリーダーと踊っているのを見てしまった事です。ゲイナーはラウンドごとにドレスを変えてとても楽しそうに久しぶりのブラックプールを楽しんでいるようでしたが、そのダンスはかつてドニーと踊っていた頃のつま先から指先まで完璧なダンサーだったゲイナーとは全く違いました。「ゲイナーに似てるけど、別の人だね。」と思いたくなるような・・・私達が憧れてた世界チャンピオンのゲイナーはいなくなってしまいました。

ところで私達はというと、単科戦ベスト24に1種目はずしてしまい、ちょーガックシ(TωT) でもラルフとオリバーが「今までのブラックプールでのダンスで1番良かった!セミファイナルに入ってもいいのに!」と言ってくれました。おありがとうごぜーますだ〜。なんてイイ人達なんじゃ・・・

さて、私達がブラックプールを早々に引き上げたのは日本インターを次の週に控えていたからです。この季節の日本は蒸し暑く、どこへ行ってもクーラーがかかっていてロンドンとまるきり違いますから、早く気候に慣れて体調を整えたかったので、プロモダンに出場の先生方に申し訳無いと思いつつ帰国しました。

今回の日本インター プロラテンの部にはアメリカのルイ・ヴァン・アムステル&カリーナ・スマノフ組と同じくアメリカのギャリー&ダイアナ・マクドナルド組が出場しました。ルイは先日のブラックプールでも決勝に残るほどの実力ですが、彼はアマチュア時代から大変特殊なダンスを見せてくれるダンサーです。どちらかと言うといわゆる「ボディーリズム」というものを前面に押し出すのではなく、バレエやジャズダンスなどで培ったポーズや移動のスピードなどを武器に踊るダンサーです。一方マクドナルド組は女性の持つ「アメリカンチアガール」のような明るく健康的な雰囲気とステップで人々を楽しませるダンサーです。このようなどちらかというとラテンダンス界でも異色のカップルが同時に来日し、対する我々日本人はどう戦うかが今回のインターの見どころだったのではないかと思います。競技ダンスの審査をする時は他の得点を競うスポーツと違い、同時に全然違うステップを踏んでいる何組ものカップルを比較しなくてはならないので、かなり主観が入るものなのですが、日本インターの場合1種目だけですが 規定のベーシックを1組ずつが踊って審査されるので主観が入るとは言え、同じステップを各カップルがどう解釈して表現するかを比べられるので少し公平な感じがあると思います。

結果はアメリカ軍をくだすことができず、3位に終りました。でも先ほども書いたように「主観」からすれば私達北條組の方が良かったと言ってくださる方も大勢いてとても嬉しかったです。と同時に「誰にも有無を言わせないほどのダンスができるようになりたい」とあらためて思いました。競技中は絶対負けないというつもりで踊りすぎ(?)「予選から飛ばし過ぎ〜!」と色んな人に言われちゃいました\(≧▽≦)/ 応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました!

あっ、そうだ。今回インター前、別の用事で日本に到着したその日にスタジオに来てくれたドニー大先生、ありがとう!おかげでアチコチ筋肉痛になったけど、いつもと変わったステップで臨む事ができました。

「ブレイズ」とは私の髪型のこと。
編み上げてもらうのに4~5時間かかりました。
キツク編み込んだので頭皮の白さが目立ちますね。
この写真は途中の休憩時間中にストレッチをする私達です。
(補足:雅美先生のTシャツに注目。名古屋出身の雅美先生は熱狂的なドラゴンズファンで有名です。)

「ゼッケン」=背番号をつけてもらうとビシッと気合が入ります。
慎ちゃん・みきちゃんいつもお手伝いありがとう。
でもそろそろそんな時間の余裕がないようになって欲しいなぁ・・・

「パソ」は今年のベーシック規定種目でした。
この写真はセミファイナルのものです。